2018.08.23更新

現在では、離婚時において、年金分割をするのが一般です。

 

では、年金分割というのは何を分割するのでしょうか。

 

例えば、夫が年間200万円の年金を受け取れるとして、その半分の100万円を受け取れると誤解している方がたまにいます。

しかし、年金分割というのは、そういうものではありません。

 

年金分割で分割されるのは、厚生年金を算出する基礎となっている「保険料納付記録」です。

夫に年金が支給されるときに、その年金を分割して、夫と妻にそれぞれ支給がなされるというものではありません。

 

では、この保険料納付記録というのはどんなものでしょうか。

 

保険料納付記録というのは、これまで支払ってきた厚生年金保険料の算定の基礎となった「標準報酬」(標準報酬月額と標準報酬賞与額)のことをいいます。この、標準報酬を基礎として、年金額が計算されます。

そして、離婚する当事者それぞれが婚姻期間中に支払った保険料納付記録を、再評価率をもって現在価値に換算した額の総額を「対象期間標準報酬総額」といいます。合意分割は、この「対象期間標準報酬総額」を分割する制度になっています。

上記の再評価率というのは、昔の標準報酬を現在の標準報酬に近づけるために用いる率で、被保険者であった期間と、生年月日に応じて定められています。

 

かなり分かりにくいのですが、とにかく、夫がもらうはずの年金の半分を妻でもらえるというような制度ではないということだけはご理解いただければと思います。半分もらえると誤解してしまうと、離婚後の生活設計に狂いが生じてしまします。

投稿者: アビーム法律事務所

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