2018.10.09更新

相続人の中に、被相続人から遺贈や生前贈与を受けた人がいた場合、被相続人が死亡したときに残っている遺産だけをもとに相続人の取得額を計算すると、相続人間に不公平が生じるため、この不公平を是正するための制度が必要になります。そして、相続人が遺贈等で受けた利益のことを「特別受益」といいます。

 

特別受益になりうるのは、以下の利益です。

・遺贈を受けた

・被相続人の生前に婚姻・養子縁組のために贈与を受けた

・生計の資本(住宅購入費等)として贈与を受けた

 

実際にどう計算するかといいますと、下記のように計算します。

 

被相続人:A

相続人:妻と長男、長女、次男、次女

残っていた遺産 8,000万円

長男の生前贈与 1,000万円

長女の婚姻支度金 400万円

次男の生前贈与 600万円

妻と次女は何ももらっていない

 

まずは、8000万円に各種の贈与等を加算します。

上記を合計すると、1億円です。

この金額が、贈与等がなければ、遺産として残っていた金額です。

これを法定相続どおりに分けていたとしたら、

妻  5,000万円

長男、長女、次男、次女 各人1,250万円

となります。

 

ただ、既に生前贈与等を受けていますから、各人は下記の通り取得することになります。

妻  5000万円

長男 1,250万円-1,000万円=250万円

長女 1,250万円-400万円=850万円

次男 1,250万円-600万円=650万円

次女 1,250万円

 

上記の合計は、8000万円で、遺産として残っていた金額と一致します。

 

上記のように、生前に贈与などがあった場合、これを考慮して、相続人間の公平を図ります。

これが特別受益といわれる制度になります。

 

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投稿者: アビーム法律事務所

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