2015.05.24更新

遺産分割協議で被相続人(亡くなった人)の負っていた債務を特定の相続人に負わせるよう合意することは可能です。
ただし,債権者(銀行や消費者金融など)は,この合意に拘束されません。
単に相続人の間で誰々が支払うと約束できるだけです。
債権者は,各相続人にその法定相続分に応じた債務の支払を要求することができます。
万一,債務を支払うこととなった相続人が支払いをしなければ,他の相続人は,債権者から債務を支払うよう要求されることになります。そして,この場合に,その請求された相続人が債務を支払えば,その相続人は,債務を負担する約束をしてた相続人にその支払を請求できることとなります。

 

このような法制度でないと,債務については資産のない相続人に相続さることができるようになり債権者は大きな損害を被る可能性が出てきてしまいます。万一,その相続人が破産でもすれば,債権者はほとんど債権を回収できない一方で,被相続人の持っていた資産は,債務を相続した相続人以外の相続人が所有し続けることができることになります。そのため,債務について,債権者は,法定相続分にしたがって各相続人に請求できるという制度が採られているわけです。

投稿者: アビーム法律事務所

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