2015.05.24更新

被相続人が死亡し,退職慰労金が勤務していた会社より支給されることとなった場合,その退職慰労金は,法定相続人で分けることになるのでしょうか?それとも,妻が全額を取得することができるのでしょうか?

 

1.退職金規定や条例等により退職慰労金の受給権者が定められている場合
この場合は,その定められている受給権者が退職慰労金の全額を取得することができます。通常は,妻や子だと思います。
受給権者は,相続により退職慰労金の取得権を得たのではなく,その規定や条例に基づいて取得権を得たと考えられるため,退職慰労金が相続財産に含まれて,法定相続人らで分けるということにはなりません。

 

2.退職金規定などで受給権者が定められていない場合
この場合は,判例もはっきりしておらず,明確な結論はありません。調停などで話がまとまらなければ,個々の家事審判官(裁判官)の判断ということになります。
死亡に伴い支給される退職慰労金の場合,遺族の生活保障という側面がありますから,遺族(通常は妻)が全額を取得することを認めるべきと考えられます。しかし,この場合には,相続財産に含まれるものと考えて,相続人らで分けるべきという考えもあります。

投稿者: アビーム法律事務所

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