2015.05.24更新

遺産分割が相続人間で協議により合意できた場合には,遺産分割協議書を作成します。

 

遺産分割協議書には,相続人全員の署名・押印が必要です。


相続人全員の署名・押印のある遺産分割協議書があれば,相続財産に不動産がある場合,協議書によって取得登記をすることができます。ただ,登記をする場合には,遺産分割協議書に相続人全員が実印で押印し,印鑑証明書をそれぞれ添付しておくことが必要です。

遺産分割協議書を作成するに際して,注意しておくべきことがいくつかあります。

 

1.誰がどの財産を取得するのか明確にしておく
単に「預金」と記載しても,預金の全てなのか一部なのか不明確ですし,単に「土地」と記載したら,その土地の上にある「建物」はどうなるのか不明確です。できるだけ,口座番号や土地の所在などを付記し明確になるようにしてください。

 

2.分割協議時点で発見されていない財産をどうするか明記しておく
分割協議時点で把握出来ていない相続財産が後に発見されるというのはよくあることです。協議が終了後,証券会社から取引明細が送られてきて株を持っていたことが分かったり,信用金庫から連絡が来て出資金があったことが分かるなどということはよくあります。このような場合に備えて,後に発見されたものは配偶者にすべて相続させるなどというように,あらかじめ決めておけば争いごとが蒸し返されるおそれもありません。

 

3.銀行や証券会社の手続きも協議書作成と同時に済ませておく
銀行や証券会社の中には,相続の手続きに際して,自社の書式に相続人全員の署名・実印による押印などをしないと名義変更の手続に応じないというものがあります。こういった銀行に預金をしていた場合,遺産分割協議書は作成できたのに,預金の引き出しがスムースにいかないということにもなりかねません。そこで,事前に銀行や証券会社に問い合わせをしておき,どういった書類が必要でどのように記載をしておいたらいいのかを確認し,遺産分割協議書を作成するときに,それらの書類にも同時に署名や押印をもらうようにしましょう。

 

4.住所などの記載
住所の記載は,住民票や印鑑証明書に記載されているとおりに記載するようにしてください。登記の際に支障が生じる場合があります。

 

5.実印で押印する
遺産分割協議書には,必ず実印で押印してください。実印でないと登記の際に支障が生じます。

 

6.相続人全員分の通数を作成する
遺産分割協議書は,相続人全員分の通数を作成して,相続人が1通ずつ所持できるようにするのが望ましいでしょう。

 

7.複数ページの協議書の場合は契印を忘れずに
遺産分割協議書が複数ページにわたる場合には,必ずページとページの間に契印を押してください。相続人全員分の契印が必要です。

投稿者: アビーム法律事務所

受付時間9:00~18:00 044-200-9966
24時間受付 お問い合わせはこちら
foot_info_btn01_sp.png
24時間受付 お問い合わせはこちら